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ターボラグ(TURBO LAG)

ターボチャージャー搭載エンジンの特性としてターボラグがある。ターボチャージャーは1分間に10万回転を越える回転数で回る羽根車が空気を圧縮し、高密度の空気を燃焼室に送る事で高いエンジン出力を得る事が出来る補機である。しかしながら、エンジンが低回転域で回っている間は排気ガスの流量も小さく羽根車の回転数も低いためコンプレッサ側の空気の圧力も上がらない。加えてターボチャージャー搭載エンジンは自然吸気エンジンよりも燃焼室の圧縮比が小さいため、コンプレッサからの空気圧が低い状態ではパワーが小さい。そのため羽根車の回転が十分に高まるまでの間は車としての加速は非常に悪いが、エンジン回転数が高まり羽根車の回転数も上がるとエンジンに供給する空気の圧力(過給圧又はブースト圧ともいう)が上がり、エンジンパワーが増す。この過給圧が上がるまでの、エンジンパワーが小さい間の時間をターボラグという。ターボラグ回避の方法としては、要はタービンホイールの回転数を落とさなければ良い訳であるから、排気ガスの流量を大きく保つようにエンジン回転数を落とさないようなドライビングをする事があげられる。技術的な回避方法としては羽根車の回転に対して負荷になるような要素を極力取り除く事である。軸受けの摩擦低減、羽根車の軽量化、ターボチャージャーの小型化等があげられる。